
院長:鳥井お気軽にご相談ください!

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毎日のお仕事やプライベートで、頭痛が常態化してませんか。パソコンに向き合う時間が長くなって肩も凝ってきて、そのうち後頭部から締め付けられるような痛みを感じてしまう。そんな経験をされている方は本当に多いです。


実は、こうした症状の背景にはストレスが深く関わっていることがわかっています。精神的なストレスだけでなく、長時間同じ姿勢を続けることによる身体的ストレスも頭痛を引き起こす大きな要因なのです。今回は緊張型頭痛を中心に、ストレスと頭痛の関係について詳しくお話ししていきます。


ストレスによる頭痛は、原因を理解することで改善への道が見えてくる
ストレスを感じると、私たちの身体は無意識のうちに筋肉を緊張させます。特にデスクワークやスマートフォンの操作など、前かがみの姿勢が続くと首や肩の筋肉が硬くなりやすいのです。この筋肉の緊張が血流を悪化させて、頭部への酸素や栄養の供給を妨げてしまいます。
血流が悪くなると、筋肉には乳酸などの疲労物質が蓄積されていきます。この疲労物質が神経を刺激することで、締め付けられるような鈍い痛みが生じるのです。さらに精神的なストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経が優位な状態を長く続けさせてしまいます。この状態が続くと筋肉の緊張はますます強まり、頭痛の悪循環に陥ってしまうのです。
仕事の締め切りやプレゼン前、人間関係での悩みなど、私たちは日常的に様々なストレスにさらされています。こうした精神的ストレスと身体的ストレスが複合的に絡み合って頭痛を引き起こしていることを理解しておくことが、改善への第一歩になります。
ストレスによる頭痛というと、多くの方が緊張型頭痛を思い浮かべるかもしれません。しかし実は片頭痛もストレスが引き金になることがあります。この二つの頭痛は症状の現れ方が異なるため、ご自身がどちらのタイプなのかを知ることが大切です。
緊張型頭痛は頭全体が圧迫されるような、あるいはベルトで締め付けられるような痛みが特徴です。痛みの強さは軽度から中等度で、ズキズキというよりも重だるい感じが続きます。左右両側に痛みが出ることが多く、日常の動作で悪化することはあまりありません。吐き気や光や音への過敏さも伴わないのが一般的です。
デスクワークが長時間続いた日の夕方や、ストレスフルな会議の後などに症状が出やすく、首や肩のこりを伴うことがよくあります。市販の鎮痛薬である程度対処できますが、頻繁に薬を使い続けると薬物乱用頭痛を引き起こすリスクもあるため注意が必要です。
一方、片頭痛はこめかみの辺りがズキズキと脈打つような痛みが特徴です。痛みの強さは中等度から強度で、多くの場合は片側だけに現れます。身体を動かすと痛みが悪化しやすく、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。光や音、においに敏感になる方も多いです。
片頭痛は血管が拡張することで起こると考えられており、緊張型頭痛とは逆のメカニズムです。ストレスから解放されたときや、週末などリラックスしたタイミングで発症することもあります。女性に多く見られ、月経周期との関連も指摘されています。
精神的ストレスだけでなく、日常生活の中で身体にかかる物理的な負担も頭痛の大きな原因になります。特に現代人の生活スタイルは、身体にとって大きなストレスとなる要素がたくさんあります。
パソコン作業やスマートフォンの使用時には、どうしても頭が前に突き出た姿勢になりがちです。この前方頭位と呼ばれる姿勢は、首や肩の筋肉に大きな負担をかけます。頭の重さは約5キログラムもあり、正しい位置から前に出るほど首への負荷は何倍にも増えていくのです。
長時間この姿勢を続けることで、僧帽筋や肩甲挙筋といった首周辺の筋肉が常に緊張状態になります。さらに骨盤が後ろに傾いた状態も問題で、背骨全体のバランスが崩れることで上半身の筋肉に余計な負担がかかってしまいます。
運動不足は血流を悪化させ、筋肉の柔軟性を低下させます。適度な運動は血流を良くし、ストレスを発散する効果もあるため、頭痛予防には欠かせません。また睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、疲労回復を妨げます。質の良い睡眠が取れないと、身体は常に緊張状態に置かれてしまうのです。
喫煙や過度な飲酒も血管や神経に悪影響を及ぼし、頭痛を悪化させる要因になります。生活習慣全体を見直すことが、根本的な頭痛改善につながるのです。
ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れます。自律神経は交感神経と副交感神経の二つから成り立っていて、この二つがバランスよく働くことで私たちの身体は健康を保っています。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、身体は戦闘モードに入ります。心拍数が上がり、血圧が上昇し、筋肉は緊張します。本来であれば、ストレスから解放されると副交感神経が働いてリラックス状態に戻るのですが、慢性的なストレス下ではこの切り替えがうまくいかなくなってしまいます。
交感神経が優位な状態が続くと、血管は収縮し続け血流が悪化します。筋肉も緊張したままで疲労物質が蓄積され、頭痛が起こりやすい状態になるのです。また自律神経の乱れは睡眠の質にも影響を与え、頭痛の悪循環を生み出してしまいます。
頭痛が起きてしまったとき、まず思い浮かぶのは鎮痛薬を飲むことかもしれません。確かに市販の鎮痛薬は一時的に痛みを和らげてくれますが、根本的な解決にはなりません。むしろ頻繁に使用すると薬物乱用頭痛を引き起こす可能性があります。
緊張型頭痛の場合、温めることが効果的です。蒸しタオルや温かいシャワーで首や肩を温めると、血流が改善されて筋肉の緊張がほぐれます。簡単なストレッチも有効で、首をゆっくり回したり肩を上下に動かしたりするだけでも楽になることがあります。
深呼吸をして意識的にリラックスすることも大切です。腹式呼吸を行うと副交感神経が優位になり、身体の緊張が和らぎます。
長期的に頭痛を改善するには、生活習慣全体を見直すことが重要です。デスクワークの方は一時間に一度は立ち上がって身体を動かす、パソコンの画面の高さを調整して姿勢を改善する、といった工夫が効果的です。
適度な運動を習慣化することで、血流が改善され筋肉の柔軟性も高まります。ウォーキングや軽いジョギング、ヨガやストレッチなど、無理のない範囲で続けられる運動を選びましょう。睡眠の質を高めるために、就寝前のスマートフォンの使用を控えたり、寝室の環境を整えたりすることも大切です。
病院では頭痛に対して主に薬物療法が行われます。鎮痛薬の処方に加えて、慢性化している場合には予防薬として抗うつ薬が使われることもあります。理学療法やマッサージが併用されることもありますが、多くの場合は対症療法が中心となります。
薬物療法は即効性があり痛みを抑える効果は高いのですが、根本的な原因にアプローチするものではありません。長期間の服用は副作用のリスクもあり、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性も指摘されています。
当院では、頭痛の根本原因を特定することを最も重視しています。科学的な検査を通じて、なぜ頭痛が起きているのかを明確にし、その原因に対して適切にアプローチしていきます。専用の機器を用いた神経機能の検査やカイロプラクティック検査により、背骨の構造や神経の状態を詳しく調べます。
頸椎の歪みや筋肉の過緊張、自律神経の乱れなど、一人ひとりの原因は異なります。だからこそ、個別に原因を特定してからでなければ、本当の意味での改善は難しいのです。当院のカイロプラクティックは神経圧迫を取り除くことで自然治癒力を高め、身体が本来持っている回復力を引き出していきます。
頭痛は放置すると慢性化しやすい症状です。月に15日以上頭痛がある状態が3ヶ月以上続くと、慢性緊張型頭痛と診断されます。慢性化すると日常生活への支障が大きくなり、仕事のパフォーマンスも低下してしまいます。
慢性化を防ぐためには、頭痛が起きたときに我慢せず早めに対処することが大切です。ただし鎮痛薬に頼りすぎるのではなく、なぜ頭痛が起きているのかという原因を理解し、生活習慣を改善していく姿勢が必要になります。
また、いつもと違う激しい頭痛や、吐き気や手足のしびれを伴う頭痛、発熱を伴う頭痛などは、二次性頭痛の可能性があります。このような場合はすぐに医療機関を受診することが重要です。脳腫瘍やくも膜下出血など、命に関わる疾患が隠れていることもあるからです。
ストレスによる頭痛は、精神的なストレスと身体的なストレスが複合的に絡み合って起こります。筋肉の緊張と血流の悪化、自律神経の乱れが主な原因で、現代人の生活スタイルは頭痛を引き起こしやすい環境にあると言えます。
鎮痛薬による一時的な対処だけでなく、姿勢の改善や運動習慣の確立、質の良い睡眠など、生活習慣全体を見直すことが根本的な改善につながります。そして何より大切なのは、ご自身の頭痛がなぜ起きているのかという原因を正しく理解することです。
当院では科学的な検査を通じて頭痛の根本原因を特定し、一人ひとりに合わせた施術計画を立てていきます。頭痛薬が手放せない日々から抜け出して、本来のご自分らしい生活を取り戻していただきたいと心から願っています。頭痛でお悩みの方は、一人で抱え込まずにいつでもご相談ください。あなたの身体と真剣に向き合い、改善へ向けて全力でサポートさせていただきます。



