更年期障害は何歳から？初期サインと対処法をやさしく解説

こんにちは、ジユウカイロプラクティック甲南山手整体院です。最近、夜中に急に汗をかいたり、些細なことでイライラしてしまうことはありませんか？それは単なる疲れやストレスではなく、身体が発するサインかもしれません。

40代に差し掛かると、女性ホルモンのバランスが大きく変わり始め、心身にさまざまな変化が現れてきます。「もしかしてこれが更年期障害なのかしら」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。実は日本の女性で更年期に何らかの症状を経験している方は約676万人もいるといわれています。

更年期の症状が始まる年齢

更年期の症状が始まる年齢について、多くの女性が気になるポイントだと思います。一般的には閉経を迎える前後の約10年間を更年期と呼び、日本人女性の平均的な閉経年齢は50歳前後とされています。つまり45歳頃から55歳頃までの期間が更年期にあたるということです。ただし、これはあくまでも平均的な年齢であり、実際には個人差がかなり大きいのが特徴です。

早い方では30代後半から何らかの変化を感じ始めることもあります。これは「プレ更年期」と呼ばれる時期で、本格的な更年期の前段階として月経の乱れや身体のだるさを感じる方もいらっしゃいます。一方で、50代後半になってから症状が現れる方もいて、開始時期には本当に幅があります。

症状の始まり方も人によって異なり、ある日突然強い症状が現れる方もいれば、徐々に小さな変化が積み重なっていく方もいます。自分の年齢で更年期の症状が出るのは早すぎるのではと心配される方もいらっしゃいますが、年齢よりも身体が発しているサインに耳を傾けることが大切です。

どんな症状が現れるのか

更年期に現れる症状は実に多様で、身体的なものから精神的なものまで幅広いのが特徴です。代表的な症状として、顔が急にほてったり、暑くもないのに汗が止まらなくなる「ホットフラッシュ」があります。これは特に夜間に起こりやすく、睡眠の質を大きく低下させてしまいます。

また、動悸や息切れ、めまいといった自律神経に関わる症状も頻繁に見られます。肩こりや腰痛、関節の痛みなど身体の痛みを訴える方も多く、以前はなかった場所に痛みを感じることもあります。精神面では理由もなくイライラしたり、気分が落ち込みやすくなったり、些細なことで不安になるといった変化が現れます。

さらに物忘れが増えたり、集中力が続かなくなったりと、認知機能に関わる症状を感じる方もいらっしゃいます。これらの症状は一つだけでなく複数が同時に現れることも多いため、日常生活に支障をきたしてしまうケースも少なくありません。

症状の強さと期間

更年期の症状の強さや続く期間にも大きな個人差があります。ほとんど気にならない程度の軽い症状で済む方もいれば、仕事や家事が手につかなくなるほど重い症状に悩まされる方もいます。厚生労働省の調査によると、更年期女性のうち2割から3割が日常生活に支障をきたすレベルの症状を経験しているとされています。

症状の持続期間についても、数ヶ月で落ち着く方もいれば、数年にわたって症状が続く方もいます。一般的には閉経後、数年が経過すると徐々に症状は軽減していく傾向にありますが、これも人によってさまざまです。

なぜ更年期の症状が起こるのか

更年期の症状が起こる最も大きな原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少することです。エストロゲンは単に生殖機能だけでなく、骨や血管の健康、脳の働き、自律神経のバランスなど、身体の様々な機能に関わっています。年齢とともに卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌が不安定になると、身体のあちこちに影響が出始めます。

特徴的なのは、エストロゲンの減少が直線的ではなく「ゆらぎ」を伴うということです。増えたり減ったりを繰り返しながら徐々に減少していくため、この不安定な変化が身体に強いストレスを与えます。脳は「エストロゲンを出しなさい」という指令を出し続けますが、卵巣はそれに応えられなくなり、この混乱が自律神経の乱れを引き起こします。

心理的・社会的要因も影響する

ホルモンバランスの変化だけでなく、この年代特有の心理的・社会的要因も症状を悪化させる要因となります。子どもの独立や親の介護、職場での責任の増加など、40代から50代の女性を取り巻く環境は大きく変化します。真面目で責任感が強い性格の方、ストレスを感じやすい体質の方は、より症状が出やすい傾向があります。

また、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足といった生活習慣の問題も、症状を重くする原因になります。更年期の症状は単一の原因ではなく、ホルモン・心理・環境・生活習慣など様々な要因が複雑に絡み合って起こるものなのです。

放っておくとどうなるのか

更年期の症状を「年齢のせいだから仕方ない」と我慢し続けてしまうと、心身の不調が慢性化し、生活の質が大きく低下してしまいます。仕事のパフォーマンスが落ちたり、家事が思うようにこなせなくなったり、人との関わりが億劫になってしまうこともあります。

家族や周囲の人に理解してもらえず、孤独感を深めてしまう方も少なくありません。当院に来院された患者さんも夜中に尋常じゃない汗が出て、寝室が一緒のご主人にわかってもらえずそれがとても辛かったという方もいらっしゃいました。

さらに深刻なのは、エストロゲンの減少が長期間続くことで、将来的な健康リスクが高まることです。骨粗しょう症や動脈硬化といった生活習慣病の発症リスクが上がり、最悪の場合、骨折による寝たきりや、心筋梗塞、脳卒中など命に関わる疾患につながる可能性もあります。

一般的な対処法とその限界

病院での更年期への対応として代表的なのが、不足したエストロゲンを薬で補うホルモン補充療法です。飲み薬、貼り薬、塗り薬など様々な形態があり、一定の効果が期待できます。ただし副作用として不正出血や乳房の張り、体重増加などが起こることがあり、乳がんや血栓症のリスクがわずかに上がるため慎重な判断が必要です。

漢方薬や抗うつ薬、抗不安薬といった薬物療法も行われますが、眠気やだるさ、依存性などの副作用が出ることがあります。効果の現れ方にも個人差があり、長期間続けても十分な効果が得られないケースもあります。カウンセリングや生活習慣の改善も有効ですが、効果が出るまでに時間がかかったり、継続が難しかったりします。

カイロプラクティックでのアプローチ

病院では症状を抑えることに重きを置きますが、当院では更年期の症状に対して、自律神経のバランスを整えることを中心に施術を行っています。なぜなら、エストロゲンの減少が自律神経に大きな影響を与え、それがさまざまな症状を引き起こしているからです。開院以来、多くの更年期でお困りの方が来院され、症状の改善を実感されています。

検査では、背骨周辺の皮膚温度を測定する専用機器を使い、神経機能の低下箇所を科学的に特定します。更年期の症状は原因がひとつではなく様々な要因が絡み合っているため、多角的に分析することが重要です。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては、一時的に症状が治まったとしても根本改善は見込めません。

施術の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、検査から施術まで一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

神経圧迫を取り除く技術を主体に、身体に過度な負担をかけることなく施術を進めていきます。ガンステッドテクニックを中心に、症状や体質に合わせてテクニックを使い分けることで、安全で効果的な施術を実現しています。

更年期を乗り越えた方々の声

当院で施術を受けた方からは、このような変化の声をいただいています。

50代の女性からは「施術を重ねるごとに身体がとても軽くなり、ぐっすり眠れるようになりました」という喜びの声をいただきました。また別の50代の方は「治療開始から1ヶ月半経ち、首・肩の凝りは驚くほど緩和されました。毎回、自律神経を整えていただけるのは大変ありがたいです」とおっしゃっています。

更年期は早めの対処が鍵

更年期の症状は、早めに対処すればするほど身体が楽になります。「まだ大丈夫」「これくらいなら我慢できる」と思っているうちに症状が慢性化してしまうケースも少なくありません。あなたの身体は取り替えることができませんし、もっと労わってあげてほしいと思います。更年期の症状は決して我慢する必要はありませんし、適切な対処で改善できるものです。

症状が重くなる前に、そして将来の健康を守るためにも、一人で抱え込まずぜひ早めにご相談ください。あなたが人生を楽しむために、健康面から全力でサポートさせていただきます。