
院長:鳥井お気軽にご相談ください!
「昨日はほてりがひどかったのに、今日は気分が落ち込んでいる。明日はまた違う症状が出てくるんじゃないか…」そんなふうに、毎日変化する体の不調に振り回されていませんか?


実は、更年期症状がめまぐるしく変わることは、多くの方が経験されていることです。「自分だけがおかしいのかな」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、症状がなぜこんなにも安定しないのか、そのメカニズムと、体を落ち着かせるために大切なことをできるだけわかりやすくお伝えします。


更年期の症状が日によってころころ変わると、「いったい自分の体はどうなっているんだろう」と不安になりますよね。開院以来、同じ悩みを抱えて来院される方が本当にたくさんいらっしゃいます。
更年期障害の特徴のひとつは、症状が一定しないことにあります。今日はホットフラッシュ、明日は気持ちの落ち込み、週末には頭痛や関節の痛み…と、まるでさまざまな症状がランダムに現れてくるような感覚を覚える方は少なくありません。これは決してあなただけに起きていることではありません。
症状が変わることへの戸惑いは、多くの場合「なぜ変わるのかがわからない」という不安から来ています。その「なぜ」が腑に落ちると、気持ちの上でずいぶんと楽になることが多いです。まずは、症状が変化する理由のしくみをいっしょに見ていきましょう。
更年期の体の変化を理解するうえで、カギを握るのがエストロゲン(女性ホルモン)の「ゆらぎ」です。閉経に向かうにつれ、エストロゲンの分泌量は徐々に減っていくのですが、この「減り方」が直線的ではありません。急に増えたり減ったりを不規則に繰り返しながら、結果的に低下していくというのが実際のホルモンの動きです。
このゆらぎが自律神経に強いストレスを与えます。自律神経は体温調節・血液循環・消化・呼吸・感情のコントロールなど、生命活動のほぼすべてを司っています。ホルモンのゆらぎによって自律神経のバランスが乱れると、それが体のさまざまな部位に影響を与え、「今日はこっち、明日はあっち」という症状の変化となって現れてくるのです。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」のふたつがあり、この二者が絶妙なバランスを取りながら体の状態をコントロールしています。更年期のホルモンゆらぎによってこのバランスが崩れると、どちらかが過剰になったり、逆に機能が低下したりして、さまざまな症状につながります。
自律神経の乱れから生じる主な症状には、次のようなものがあります。
これらが「バラバラに」「日によって変わる形で」現れてくるのが更年期障害の厄介なところで、「どれが本当の症状なのか」「別の病気なのでは」と混乱してしまう方も多いのです。
ホルモンのゆらぎだけが症状を変化させるわけではありません。日常のストレス・睡眠の質・天気や気温の変化・疲労の蓄積なども、自律神経のバランスに影響します。
たとえば、仕事や家庭で忙しかった翌日にひどい疲れや頭痛が出たり、気候の変わり目に体の不調が重なったりするのは、こういった複合的な要因が重なっているからです。症状がコロコロ変わるのは、ホルモンのゆらぎに加え、日々の生活環境や自律神経の状態が複雑に絡み合った結果なのです。
症状の変化とともに多くの方が口にされるのが、「この不安定な状態はいつまで続くのか」という疑問です。先が見えないつらさは、症状そのものと同じくらい心を疲弊させます。
一般的に更年期は、閉経の前後おおよそ10年間にわたる時期を指します。症状がもっとも強くなるピークは個人差がありますが、多くの場合は数年のうちに少しずつ落ち着いてくることが多いです。ただし「気がついたら楽になっていた」という形で終わりを迎える方がほとんどで、ある日突然すっきり治るというよりも、波を繰り返しながら徐々に安定していくイメージに近いです。
同じ更年期でも、ほとんど気にならないまま過ごす方もいれば、日常生活に大きな支障が出るほど症状が重い方もいます。この差はどこから来るのでしょうか。
体質的な要素や遺伝的な背景も影響しますが、注目したいのは自律神経の回復力(レジリエンス)の違いです。日ごろから背骨や骨盤のゆがみがあり、神経への圧迫が慢性的に続いている状態では、もともとの自律神経のバランスが乱れやすくなっています。そこにホルモンのゆらぎが加わると、症状が一気に重くなってしまうケースが少なくありません。
これまで当院に来院された方を検査してみると、症状が重い方ほど骨盤や腰椎・胸椎に神経圧迫を引き起こすゆがみが見られることが多く、そこへのアプローチが症状の安定に大きく影響しています。
病院でホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を処方してもらったけれど、なかなか症状が安定しないという声もよくお聞きします。薬で女性ホルモンを補うことは大切な治療のひとつですが、自律神経そのものの乱れや、神経への物理的な圧迫が残っている場合は、薬だけでは根本的な改善が難しいことがあります。
更年期の症状が変化し続ける背景に、背骨や骨盤のゆがみによる神経圧迫がある場合、そこを取り除かない限り自律神経のバランスは整いにくいままです。「いろいろ試したけど変わらない」と感じているなら、まだ見ていない原因が残っている可能性があります。
カイロプラクティックでは、背骨・骨盤の構造を整えることで、そこを通る神経への圧迫を取り除くことを目的としています。神経の働きが正常に近づくと、脳と体の情報のやり取りがスムーズになり、自律神経のバランスが回復しやすくなります。
更年期の症状は自律神経の乱れと深く関連しているため、カイロプラクティックによる神経機能の回復は非常に相性がよく、「あれほど毎日違う症状が出ていたのに、気がつけば落ち着いてきた」という変化を実感される方も多いです。ホルモンの分泌自体を変えることはできませんが、自律神経が乱れにくい体の土台をつくることには、大きく貢献できます。
当院では、感覚や経験則だけに頼るのではなく、科学的な検査を軸に原因を特定する施術スタイルをとっています。更年期の症状が変化しやすい背景にある神経への圧迫を見つけ出すために、背骨周辺の炎症を測定する専用機器(ナーボスコープ)を使用しています。どこに、どの程度の問題があるのかを分析結果でお伝えしますので、「なぜ症状が変わるのか」「今の体に何が起きているのか」が具体的にわかります。
検査結果をもとにあなただけのケアプランを作成し、院長が初回から最後まで一貫して担当します。施術者によって見立てが変わったり、前回の状態が共有されていなかったりといったことは起こりません。症状の波を丁寧に追い続けることが、根本改善への近道だと考えているからです。
更年期の症状でお悩みだった方が、当院でカイロプラクティックの施術を受けてこのような変化を実感されています。
もちろん症状の改善には個人差があり、経過もひとりひとり異なります。ただ、こうした変化を感じていただける方が多いということは、自律神経の機能を整えることが更年期症状の安定に関係しているという手ごたえにつながっています。
施術と並行して、日常生活のなかでできることも積み重ねていくと、症状の安定にプラスに働きます。特に意識してほしいのが睡眠の質です。自律神経の回復は睡眠中に最も活発に進むため、眠りの浅さや早朝覚醒が続いているなら、就寝前のスマートフォン使用を控えたり、室温を整えたりするだけでも変わることがあります。
また、体を冷やさないことも大切です。更年期のほてりがあると「冷やしたい」と感じることもありますが、冷えが重なると血流が悪化し、症状がより不安定になることがあります。入浴でしっかり体を温める習慣をつけることが、自律神経の安定に役立ちます。
適度な運動は自律神経のバランスを整えるうえで非常に効果的です。激しいトレーニングよりも、ウォーキングやゆったりしたストレッチのような、無理のない有酸素運動を毎日少しずつ続けるほうが、体への良い影響が長続きします。


「疲れているのに動くなんて無理」という声もよく聞きます。でも、動かないでいると筋肉の緊張や血行不良が続いて、かえって症状が出やすい状態が長引いてしまいます。10分でも15分でも、まずは外に出て体を動かすことを習慣にしてみてください。
更年期の症状がころころと変化するのは、確かにつらいことです。でも、それは体が新しいホルモン環境に適応しようと懸命に働いている証でもあります。変化し続けることは、体が止まっていない証拠です。
私がこれまで多くの更年期症状を抱えた方と向き合ってきて強く思うのは、「原因がわかれば、人は前を向ける」ということです。症状が変わることに戸惑いながら、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいる方を見るたびに、もっと早くお越しいただければよかったと思うことが何度もありました。
更年期の症状は、早めに向き合うほど体を安定させるまでの時間が短くなります。「自分の体に何が起きているのか知りたい」「この不安定な状態を少しでも楽にしたい」と思っているなら、ひとりで悩まずにいつでもご相談ください。あなたの体のことを、いっしょに真剣に考えます。

