逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで食道の粘膜に炎症が起こる疾患です。

本来、食道と胃の境目には下部食道括約筋という筋肉があり、胃酸の逆流を防いでいますが、この機能が低下すると胃酸が食道へ逆流し、食道粘膜を傷つけて炎症を引き起こします。

日本人における逆流性食道炎でお悩みの方の数は増加傾向にあります。全国調査によると、日本人のびらん性逆流性食道炎の有病率は約10％程度と推定されています。1980年代には1.6％程度だった有病率が、2000年代には13.1％まで増加したというデータもあります。

また、検診時に逆流性食道炎の症状がみられる割合も1990年代の10.3％から2000年半ばには18.9％まで増加しており、現在では数千万人の患者がいると考えられています。

逆流性食道炎を放置すると、症状が慢性化し、QOL（生活の質）が著しく低下します。強い症状のある方のQOLは、軽度の心不全や狭心症、十二指腸潰瘍のある方よりも低いとされています。

また、長期間にわたり胃酸が食道に逆流し続けると、バレット食道という状態になることがあり、これは食道がんのリスクを高める可能性があります。さらに、慢性的な咳や喘息の悪化、歯のエナメル質の損傷、慢性中耳炎や副鼻腔炎との関連も報告されています。

逆流性食道炎の原因

開院以来、当院には逆流性食道炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、症状の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

逆流性食道炎の原因として次のものが挙げられます。

逆流性食道炎はこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

なかでも主な原因は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋の機能低下です。この筋肉が緩むことで、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、食道粘膜に炎症を引き起こします。

下部食道括約筋が緩む要因としては、加齢による筋力低下、食べ過ぎや早食いによる胃内圧の上昇、脂肪分の多い食事やアルコール・喫煙などの生活習慣が挙げられます。

また、肥満や前かがみの姿勢、きつい衣服による腹圧の上昇、食後すぐに横になる習慣なども逆流を促進します。

さらに、食道裂孔ヘルニアの存在や、喘息・高血圧などの治療薬の副作用によっても下部食道括約筋が緩むことがあります。食道の蠕動運動の低下も胃酸が食道内に長く留まる原因となり、症状を悪化させます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても逆流性食道炎は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

病院では逆流性食道炎への対応として、薬物治療が一般的です。

薬物療法

胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬（PPI）やH2受容体拮抗薬、胃酸を中和する制酸薬、食道の粘膜を保護する薬剤などが処方されます。

生活習慣の改善

食事内容の見直し、食後の姿勢、体重管理、禁煙など、生活習慣の改善が指導されます。これは症状の軽減だけでなく、再発防止にも重要です。

逆流性食道炎を改善するために

まずはあなたの症状の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、症状に関係なく身体が正しく機能しているかどうかを専用の機器を使って科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

逆流性食道炎は自律神経の乱れと密接に関連しています。背骨のズレを正しい位置に矯正することで自律神経の機能を正常化し、胃の働きを改善します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

逆流性食道炎のQ＆A

逆流性食道炎は自然治癒しますか？

逆流性食道炎は生活習慣と密接に関連しており、適切な生活習慣の改善を行うことで自然治癒が期待できます。食事内容の見直し、食後の姿勢、就寝時の工夫などを継続することで、薬に頼らずとも症状が改善するケースも多くあります。

逆流性食道炎の人がやってはいけないことは何ですか？

食後すぐに横になることは避けてください。また、脂っこい食事や辛い食べ物、酸味の強い食材、コーヒーやアルコールの過剰摂取も控えましょう。きつい衣服やベルトで腹部を圧迫することも逆流を促進するため避けるべきです。過食や早食いも胃への負担を増やし症状を悪化させるので注意が必要です。

逆流性食道炎と胸の痛みは関係ありますか？

関係があります。逆流性食道炎では胃酸が食道に逆流することで食道粘膜に炎症が起き、胸骨後部に痛みや胸焼けを感じることがあります。

逆流性食道炎の症状が夜間に悪化するのはなぜですか？

夜間は横になることで重力の影響がなくなり、胃酸が食道に逆流しやすくなります。また、睡眠中は唾液の分泌量が減少するため、胃酸を中和する作用が弱まります。さらに、就寝前の食事や飲酒も夜間の症状悪化の原因となります。

妊娠中に逆流性食道炎になりやすいのはなぜですか？

妊娠中はホルモンの変化により下部食道括約筋が緩みやすくなります。また、子宮の増大により腹圧が上昇し、胃が圧迫されることで胃酸の逆流が起こりやすくなります。特に妊娠後期に症状が悪化することが多いですが、出産後は通常改善します。

薬を飲み続けなければならないのでしょうか？

必ずしも薬を一生飲み続ける必要はありません。医師のもとで投薬治療をされてる方は医師と相談しながら生活習慣の改善に重点を置いた治療に移行することも可能です。

逆流性食道炎が改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと逆流性食道炎は相性がよく、症状が軽減するケースも見られます。

我慢して放っといてもけして良いことはありません。ぜひ一度、ご相談ください。