歯ぎしり

歯ぎしりとは

歯ぎしりとは、睡眠中や日中に無意識に上下の歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする行為のことです。専門的にはブラキシズムと呼ばれています。

ギリギリと音を立てるタイプ、音を立てずに強く噛みしめるタイプ、カチカチと歯を鳴らすタイプの3種類があります。多くの場合、本人に自覚がなく、家族や周囲の人に指摘されて初めて気づくことが多い症状です。

日本人の約8割が何らかの形で歯ぎしりや食いしばりを経験しているとされ、睡眠中の歯ぎしりに限定すると大人では5～10％の発生率が報告されています。

歯ぎしりを放置すると、歯の表面が異常にすり減り、最悪の場合は歯が割れたり欠けたりして抜歯が必要になることがあります。また、顎関節に過度な負担がかかることで顎関節症を発症し、口が開かなくなったり、食事や会話に支障をきたす可能性があります。

さらに、慢性的な頭痛や肩こり、首の痛みが悪化し、睡眠の質が低下することで日中の集中力や仕事のパフォーマンスにも深刻な影響を与えることになります。夜間の痛みにより眠れなくなり、そうなると交感神経が活発になり、痛みに過敏になるのでさらに症状が強くなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

歯ぎしりの原因

開院以来、当院には歯ぎしりが原因で頭痛や首痛などでお困りの方からのご相談をよくいただきます。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、歯ぎしりの原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

歯ぎしりの原因として次のものが挙げられます。

歯ぎしりはこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

その中でも首や肩の筋肉の緊張、顎関節の可動域制限、そして自律神経の乱れが歯ぎしりの原因であることは非常に多いです。これらの問題は背骨の歪みや神経圧迫によって引き起こされることが多く、バランスが崩れることで顎周辺の特定の部位に負担をかけ続けることになります。

偏って使い過ぎてしまった咬筋や側頭筋、顎関節がダメージを受け、顎関節の可動域減少や筋肉の過緊張が歯ぎしりとなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。歯ぎしりは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

歯ぎしりへの対応として、次のようなものが一般的です。

マウスピース（ナイトガード）療法

装着感に慣れるまで時間がかかり、違和感で眠れない場合があります。また、歯ぎしりの根本原因は解決されないため、継続的な使用が必要です。多くの患者さんが装着の煩わしさから治療を中断してしまうケースが見られます。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な解決にはなりません。長期使用による副作用のリスクもあり、薬に依存してしまう可能性があります。痛み止めは対症療法であり、歯ぎしりの原因そのものにはアプローチできません。

ボトックス注射

効果は6～10ヶ月程度で、定期的な施術が必要です。費用が高額になりがちで、保険適用外の場合が多いです。また、筋肉の動きを制限するため、食事や会話に影響が出る場合があります。

歯ぎしりを改善するために

まずは身体の機能をコントロールしている神経系が正常に働いてるかどうかを検査します。症状だけを追っかけたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、歯ぎしりの原因のひとつとなっている自律神経の乱れを科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。歯ぎしりの改善には、まず根本的な原因を特定することが重要です。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

歯ぎしりと大きく関わっている原因を詳細に分析します。姿勢分析や脊柱の温度検査、神経機能の評価を通じて、歯ぎしりを引き起こしている真の原因を見つけ出します。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高め改善を目指します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

歯ぎしりのQ＆A

歯ぎしりは自然に治りますか？

歯ぎしりの多くは無意識に行われる習慣的な行為であり、自然治癒は期待できません。ストレスや噛み合わせなどの根本原因にアプローチする必要があります。

歯ぎしりの人がやってはいけないことは？

硬い食べ物を避け、日中の食いしばりを意識的に控えることが重要です。また、過度な飲酒や喫煙、カフェインの摂取は症状を悪化させる可能性があります。

歯ぎしりと食いしばりの違いは何ですか？

歯ぎしりは歯をこすり合わせる動作で音が出ますが、食いしばりは歯を強く噛みしめる動作で音は出ません。どちらも歯や顎に負担をかけます。

子どもの歯ぎしりは大人と同じですか？

子どもの歯ぎしりは成長過程で起こることが多く、乳歯から永久歯への生え変わり時期に自然に改善することがあります。大人の歯ぎしりとは原因が異なります。

歯ぎしりは遺伝しますか？

直接的な遺伝はありませんが、顎の形や歯並び、ストレスへの反応パターンなど、間接的に影響する要因が遺伝する可能性があります。

マウスピースはどのくらいの期間使用しますか？

根本原因が改善されるまで継続的な使用が必要です。個人差がありますが、多くの場合は長期間の使用が前提となります。

歯ぎしりで歯が削れた場合、元に戻りますか？

削れた歯は自然に元に戻ることはありません。必要に応じて詰め物や被せ物による修復治療が必要になります。

ストレス以外に歯ぎしりの原因はありますか？

噛み合わせの異常、睡眠障害、薬の副作用、遺伝的要因など、複数の原因が複合的に関与していることが多いです。

日中の食いしばりも治療が必要ですか？

日中の食いしばりも歯や顎に負担をかけるため、意識的にコントロールする必要があります。ストレス管理や正しい姿勢の維持が重要です。

歯ぎしりが原因で顎関節症になることはありますか？

歯ぎしりは顎関節症の主要な原因の一つです。継続的な負担により顎関節に炎症や変形が生じ、痛みや開口障害を引き起こす可能性があります。

歯ぎしりが改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックとこの症状は非常に相性がよく、交感神経と副交感神経のバランスが取れることで多くの方は改善の方向へ向かいます。

歯ぎしりは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。