野球肩

野球肩とは

野球肩とは、投球動作を繰り返すことで肩関節や筋肉、腱、靭帯に負担がかかり、痛みや動きにくさを生じるスポーツ障害のひとつです。主に野球の投手に多くみられますが、草野球愛好者やソフトボール、他の投球を伴う競技でも発症します。

インピンジメント症候群、腱板損傷、関節唇損傷などを含み、投げる度に痛みが生じることが特徴です。肩を使う動作に違和感や疼痛があるなら、早期にケアすることが大切です。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肩こりや肩の痛みを訴える人は全国で約1,200万人存在します。このうちスポーツに関連した肩の障害は全体の約15-20％を占めると推定され、野球肩を含む投球障害肩の患者数は年間約10-15万人程度と考えられています。

特に成長期の野球選手では、約30-40％が何らかの肩の問題を経験するという報告もあり、学生野球選手において高い発生率が確認されています。

野球肩を放置すると、最初は違和感だけだった症状が慢性的な痛みへと進行し、思うように投球できなくなってしまうことも少なくありません。症状が悪化すると肩を動かす日常動作が制限され、趣味や仕事にも大きな影響が出ていきます。

腱板が完全に断裂した場合や関節唇損傷が広がった際には、手術が必要となるケースも増加します。最悪の場合は競技復帰どころか、永続的な機能障害を残す可能性があります。早めに向き合うことが、長く元気に野球を続けるための一歩です。

野球肩の原因

開院以来、当院には投球動作時の肩の痛みでお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、野球肩の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

野球肩の原因として次のものが挙げられます。

野球肩はこのような複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

一人ひとりの原因が異なり、単なる筋肉のほぐしや関節の調整だけでは根本的な解決に至りません。だからこそ、丁寧な検査と分析がとても重要です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。野球肩でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

野球肩への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・投球制限

完全な安静は筋力低下や関節拘縮を招く可能性があり、復帰時期の判断が難しく、長期間の競技離脱を余儀なくされることがあります。

薬物療法

一時的な症状緩和にとどまることが多く、根本的な原因解決には至らないケースが多く見られます。また、長期服用による副作用のリスクも考慮する必要があります。

物理療法

効果に個人差があり、根本的な機能改善よりも対症療法的な側面が強く、持続的な効果が期待できない場合があります。

リハビリテーション

継続的な通院が必要で、適切な負荷設定や専門家による指導が不可欠です。また、効果が現れるまでに時間がかかり、途中で中断してしまうケースも少なくありません。

手術療法

入院が必要で、術後の回復期間が数週間から数か月かかります。また、手術を受けても元の競技レベルに完全復帰できる保証はなく、約50％の選手のみが完全復帰している現状があります。

野球肩を改善するために

肩の辛さに悩んでいる方には、まずは正しい検査と原因分析が大切です。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、専用機器を使い、痛みや不調の原因となっている神経圧迫の箇所の特定に加え、レントゲン画像に線引きを行うことで科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

野球肩と大きく関わっている原因を詳細に分析します。姿勢や脊柱の状態、可動性などをチェックし分析したうえで必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高め改善を目指します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

野球肩のQ＆A

野球肩は自然に治りますか？

軽症であれば適切な処置により自然治癒も期待できますが、多くの場合は専門的な治療とリハビリが必要です。放置すると慢性化のリスクが高まるため、早期の対応が重要となります。

野球肩の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢しての投球継続、無理なストレッチ、患部への強いマッサージは避けるべきです。また、痛み止めに依存して競技を続けることは症状悪化の原因となります。

湿布や痛み止めが効かないのはなぜ？

野球肩の根本原因は構造的な問題や機能異常にあることが多く、薬物療法では一時的な症状緩和にとどまるためです。骨格の歪みや筋肉のバランス異常を改善する必要があります。

手術をしないと治らないのでしょうか？

多くの野球肩は保存療法で改善可能です。当院では科学的検査に基づいた正統派カイロプラクティックにより、手術を回避して根本改善を目指しています。

どのくらいの期間で競技復帰できますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療により3-4週間で段階的投球を開始できるケースが多く見られます。完全復帰までは個人差がありますが、継続的な治療により早期復帰が期待できます。

再発を防ぐ方法はありますか？

投球フォームの見直し、体幹と下半身の連動性改善、インナーマッスル強化が重要です。また、定期的な体のメンテナンスにより予防効果を高めることができます。

投球フォームを変える必要がありますか？

個々の体の特性に合わせたフォーム修正が必要な場合があります。カイロプラクティック治療により体のバランスを整えることで、より効率的で負担の少ないフォームを身につけることができます。

インナーマッスルの鍛え方を教えてください

肩の安定性を高めるためには、回旋筋腱板の強化が重要です。ゴムバンドを使った外旋・内旋運動やアイソメトリック運動を段階的に行うことが効果的です。

野球肩になりやすい年齢はありますか？

成長期の中高生と30代以降の社会人選手に多く見られます。成長期では骨の成長と筋肉の発達のアンバランス、社会人では加齢による組織の変性が影響しています。

セカンドオピニオンを受けるべきでしょうか？

手術を勧められた場合や症状が改善しない場合は、別の視点からの診断を受けることをお勧めします。当院では科学的検査に基づいた詳細な分析により、新たな治療の可能性を提示できます。

野球肩が改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと野球肩は非常に相性がよく、多くの方は改善の方向へ向かいます。

野球肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。