耳鳴り

耳鳴りとは

耳鳴りとは、周囲で実際に音が鳴っていないにもかかわらず、耳の中や頭の中でさまざまな音が聞こえる状態のことです。

「キーン」「ピー」などの高い音や、「ザー」「ゴー」「ブーン」などの低い音、時には「ドクドク」と心臓の鼓動に合わせた音など、人によって感じる音は様々です。

自分にしか聞こえない「自覚的耳鳴り」がほとんどですが、まれに医師などが特殊な器具を使うと他人にも聞こえる「他覚的耳鳴り」もあります。

厚生労働省の研究によると、日本では人口の約10～15%の方が耳鳴りを経験していると推定されています。年齢別では高齢になるほど発症率が高くなる傾向にありますが、若い世代でも発症することがあります。

難聴外来を受診した患者の約70%以上が耳鳴りを伴っているというデータもあり、多くの方がこの症状に悩まされていることが分かります。

耳鳴りを放置すると、症状が慢性化し、生活の質が著しく低下する可能性があります。特に自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になることで血管が収縮し、耳周辺の血行不良がさらに悪化します。これにより耳鳴りの症状が強くなるという悪循環に陥ります。

また、脳が耳鳴りに対して過敏になり、常に音を拾い上げるようになるため、症状がより顕著になることもあります。その結果、不安やストレスが増大し、大脳辺縁系を介して不快な記憶が脳に定着してしまいます。

これも自律神経にも影響を与え、動悸、頭痛、肩こりなどの様々な身体症状を引き起こします。さらに睡眠障害や集中力低下、抑うつ感などの精神的問題も生じ、免疫力の低下にもつながります。

耳鳴りそのものは生命に危険を及ぼすものではありませんが、適切な対処をせずに放置すると、症状の改善が難しくなる可能性があります。特に突然の強い耳鳴りは突発性難聴などの重篤な疾患のサインである場合もあるため、まずは自己判断せず耳鼻科に相談してください。

耳鳴りの原因

開院以来、当院には疾患以外の耳鳴りでお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、耳鳴りの原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

耳鳴りの原因として次のものが挙げられます。

耳鳴りはこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

最も多いのは内耳の障害によるもので、内耳の蝸牛にある有毛細胞が障害を受けると、外界からの刺激と無関係に異常な電気信号が発生し、脳に伝わることで耳鳴りとして感じられます。

具体的な原因としては、加齢による聴力低下、騒音や音響外傷による内耳障害、メニエール病や突発性難聴などの耳の疾患、中耳炎などの炎症性疾患が挙げられます。

また、ストレスや疲労、睡眠不足による自律神経の乱れも耳鳴りを引き起こす要因となります。首や肩の筋肉の緊張による血行不良も耳鳴りの原因となることがあります。その他、高血圧や動脈硬化などの循環器系の問題、頭部外傷、特定の薬剤の副作用なども耳鳴りを引き起こすことがあります。

耳鳴りの音の種類によって原因が異なる傾向があり、「キーン」「ピー」といった高音は内耳の障害によるものが多く、「ザー」「ゴー」といった低音はストレスや首・肩こりによる血行不良が原因のことが多いです。また、「ドクドク」という脈拍に一致した音は血管性の問題の可能性があります

このように耳鳴りの主な原因は多岐にわたります。一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

メニエール病や突発性難聴などの耳の疾患、中耳炎などの炎症性疾患は病院での適切な治療が必要な場合もありますがそれ以外の耳鳴りでお困りならぜひ当院にお相談ください。

病院とはここが違います

耳鳴りへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

ステロイド製剤、血管拡張剤、ビタミン剤、内耳循環改善剤、漢方薬などを使用して原因となっている疾患の治療や症状の緩和を図ります。

重度の場合は抗不安剤や抗うつ薬が処方されることもあります。麻酔薬）を注射することで一時的に耳鳴りを改善し、これを約10回（2か月半）継続することで、20-30%の症例で効果を狙ったリドカイン療法というものもあります。

音響療法

常に音を聞く必要があり、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。日常生活に制約が生じることがあります。個人によって効果に差があります。

TRT療法（耳鳴順応療法）

耳鳴りを「異質なもの」ではなく「自然なもの」として感覚的に体を慣らしていく治療法です。カウンセリングと音治療を組み合わせ、約70-80%の患者で症状改善が報告されています。

耳鳴りを改善するために

まずはあなたの耳鳴りの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、専用機器を使い、耳鳴りの原因となっている神経圧迫の箇所の特定を科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

耳鳴りと大きく関わっている原因を詳細に分析します。カイロプラクティックでは神経圧迫により本来の身体の働きが低下しているという観点から分析します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

耳鳴りのQ＆A

耳鳴りは自然に治りますか？

一時的な耳鳴りは自然に治ることもありますが、3ヶ月以上続く慢性的な耳鳴りは自然治癒が難しいケースが多いです。特に原因となる疾患がある場合は、病院での適切な治療が必要です。原因がストレスなど特定できない場合も多いですのでその場合は一度、ご相談ください。

片方の耳だけに耳鳴りがある場合は危険ですか？

片側の耳鳴りは、その耳に何らかの異常が発生している可能性があります。突発性難聴や聴神経腫瘍などの可能性もあるため、まずは耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。特に急に発症した場合や難聴を伴う場合は要注意です。

耳鳴りはストレスで悪化しますか？

ストレスは耳鳴りを悪化させる大きな要因です。ストレスにより自律神経のバランスが崩れることでことで耳鳴りが増強する場合もあります。また、耳鳴りに対する不安感が強まることで、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ることもあります。

耳鳴りの音の種類によって原因は異なりますか？

音の種類によって原因が異なる傾向があります。「キーン」「ピー」などの高音はメニエール病や突発性難聴、加齢性難聴に多く、「ザー」「ゴー」などの低音はストレスや首・肩こりによる血行不良が原因のことが多いです。「ドクドク」という脈拍に一致した音は血管性の問題の可能性があります。

耳鳴りは完全に治すことができますか？

残念ながら、現在の医学では慢性的な耳鳴りを完全に治す方法は確立されていません。しかし、原因疾患の治療や生活習慣の改善、適切なケアにより症状を軽減し、耳鳴りと上手に付き合っていくことは可能です。

当院では耳鳴り自体を消すことはできませんが神経バランスを整えることで良い方に感じていただいた方は多くいらっしゃいます。

耳鳴りと睡眠の関係はありますか？

耳鳴りは静かな環境で特に気になるため、就寝時に症状が強く感じられ、入眠障害の原因になることがあります。逆に睡眠不足やストレスが耳鳴りを悪化させる要因にもなります。

耳鳴りが改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと耳鳴りは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

耳鳴りは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。