手のしびれ

手のしびれとは

手のしびれとは、腕や手に「ビリビリする」「ジンジンして動かない」といった感覚の異常が生じる状態です。神経の障害や血流の問題によって引き起こされ、軽度のものから日常生活に支障をきたすものまで様々です。しびれの部位や症状の現れ方によって、原因となる疾患が異なります。

厚生労働省の調査によると、手のしびれを含む末梢神経障害に悩む人は日本の成人人口の約15%とされています。特に40代以降の女性に多く見られ、デスクワークが増えた現代社会では増加傾向にあります。また、手根管症候群だけでも日本人の約3〜5%が罹患していると推定されています。

手のしびれを放置すると、症状が徐々に進行し、深刻な問題を引き起こす可能性があります。特に手根管症候群の場合、初期は軽度のしびれから始まりますが、放置すると運動機能と感覚機能の低下が進みます。具体的には、物を掴む力が弱くなり、ボタンをかけられない、小銭を摘めない、OKサインができないといった日常動作に支障をきたします。

さらに進行すると、親指が小指側に持ってこれなくなる「母指対立障害」が生じ、痛みや温度に対する感覚も鈍くなり、切り傷や火傷を負っても気づかないことがあります。また、母指球筋が萎縮し、神経が永久的に損傷すると、手術をしても完全に回復しない可能性があります。

手のしびれの原因

開院以来、当院には何らかの理由で手のしびれるという方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、手のしびれの原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

手のしびれの原因として次のものが挙げられます。

手のしびれはこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

その中でも主な原因として、手根管症候群があり、手首の「手根管」と呼ばれる狭いトンネル内で正中神経が圧迫されることで発症します。特に妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られます。

また、頚椎症や椎間板ヘルニアなどの頚椎疾患も重要な原因で、首の骨の変形や椎間板の異常により神経が圧迫されることでしびれが生じます。特に50歳代に好発し、男性に多いとされています。

その他の原因としては、多くはないですが糖尿病などによる末梢神経障害、脳梗塞などの脳血管障害、胸郭出口症候群、自律神経の乱れ、電解質異常、血管炎、帯状疱疹、自己免疫疾患などが挙げられます。

このように原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

糖尿病などによる末梢神経障害、脳梗塞などの脳血管障害に関しては病院での適切な治療が必要になりますがそれ以外の手のしびれは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

手のしびれへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

イブプロフェン、ロキソニン、セレコックスなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤やメチコバールなどのビタミンB12製剤、リリカなどの神経障害性疼痛治療薬で症状緩和を目指します。

スプリント療法

熱可塑性素材でできた装具を用いて手首を固定し、神経への圧迫を軽減する治療法です。手根管症候群では、手首の「手根管」と呼ばれる狭いトンネル内で正中神経が圧迫されることでしびれが生じるため、手首を適切な位置で固定することで症状の緩和を図ります。

手術療法

保存的治療（スプリント療法、薬物療法、注射療法など）で効果が得られない場合は手術が検討されます。方法は従来からの手根管開放術（OCTR）や最近では負担の小さい内視鏡下手根管開放術（ECTR）も注目されています。

手のしびれを改善するために

まずはあなたの手のしびれの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、専用機器を使い、しびれの原因となっている神経圧迫の箇所の特定に加え、レントゲン画像に線引きを行うことで科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

手のしびれに大きく関わっている原因を詳細に分析します。頸椎のカーブの形状、椎間板の状態、可動域検査などチェックし分析したうえで必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高め改善を目指します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

手のしびれのQ＆A

手のしびれは自然に治りますか？

手のしびれは原因によって自然治癒の可能性が異なります。一時的な圧迫や姿勢による軽度のしびれなら自然に改善することもありますが、神経の慢性的な圧迫や疾患が原因の場合は専門的な治療が必要です。長引くしびれは自然治癒を期待せず、ぜひご相談ください。

手根管症候群は完治しますか？

早期に適切な治療を行えば完治する可能性は高いです。軽度から中等度の場合、スプリント療法やステロイド注射、生活習慣の改善で症状が緩和することが多いです。ただし、症状が進行して筋萎縮が生じると完全な回復は難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。

手のしびれは危険な病気のサインですか？

多くの場合は危険ではありませんが、注意が必要な場合もあります。突然の片側のしびれや、しびれに加えて麻痺や言語障害がある場合は、脳梗塞などの重篤な疾患の可能性があります。また、両手足の対称的なしびれは糖尿病性神経障害のサインかもしれません。

手のしびれと腕の痛みは関連していますか？

多くの場合関連しています。特に頚椎疾患では、神経根の圧迫により手のしびれと腕の痛みが同時に現れることがあります。また、胸郭出口症候群では首や肩、腕にかけてのしびれや痛みが特徴的です。両症状が同時に現れる場合は、ぜひ当院にご相談ください。

手のしびれと睡眠の質は関係ありますか？

はい、密接な関係があります。手根管症候群では夜間にしびれが悪化することが多く、睡眠の質が低下します。また、睡眠時無呼吸症候群が自律神経の乱れを引き起こし、しびれの原因となることもあります。睡眠姿勢も神経の圧迫に影響するため、適切な枕や寝具の選択も重要です。

手のしびれに効く市販薬はありますか？

末梢神経の障害や筋肉のコリが原因の場合、ビタミンB群を含む市販薬が効果的なこともあります。ただし、原因が不明な場合は自己判断せず、医療機関での診察をお勧めします。

手のしびれが改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと手のしびれは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

手のしびれは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。

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