胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群とは、首から腕にかけて走る神経や血管が、鎖骨と肋骨の間の狭い隙間で圧迫されることによって起こる疾患です。この圧迫により、肩から手先にかけてのしびれ、痛み、だるさ、握力低下、手の冷感などの症状が現れます。

圧迫される部位によって斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群に分類されますが、これらを総称して胸郭出口症候群と呼んでいます。特になで肩の女性や重労働に従事する男性に多く発症し、20～30代の女性での発症率が高いことが報告されています。

診断が困難なケースも多く、原因不明の肩こりや腕のしびれとして見過ごされている潜在的な患者も相当数存在すると推測されています。

胸郭出口症候群を放置すると、初期の軽微な症状が徐々に悪化し、慢性的な痛みやしびれが定着してしまいます。神経の圧迫が続くことで手や腕の筋力が低下し、物を持つことや細かい作業が困難になります。

重症化すると手の筋肉が萎縮し、手の甲の骨の間がへこんだり、手のひらの小指側の筋肉がやせ細ったりします。また、自律神経系にも影響を与え、頭痛や吐き気、めまいなどの全身症状が現れることもあります。最終的には日常生活に大きな支障をきたし、仕事や家事が困難になる可能性があります。

胸郭出口症候群の原因

開院以来、当院には胸郭出口症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、胸郭出口症候群の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

胸郭出口症候群の原因として次のものが挙げられます。

胸郭出口症候群はこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、首から腕にかけての神経や血管の圧迫が発生し、胸郭出口症候群が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。胸郭出口症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

胸郭出口症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因解決にはならず、長期服用による副作用のリスクがあります。また、薬の効果が切れると症状が再発することが多く見られます。

理学療法・リハビリテーション

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院と自宅での運動が必要です。適切な指導を受けないと、かえって症状を悪化させる可能性もあります。

装具療法

日常生活での装着による不便さがあり、根本的な筋力改善にはつながりません。また、装具に依存してしまう可能性があります。

注射療法

一時的な効果にとどまることが多く、繰り返し注射が必要になる場合があります。また、注射部位の感染リスクや神経損傷のリスクも存在します。

手術療法

全身麻酔のリスクや神経損傷の可能性があり、術後の回復期間も長期にわたります。また、手術を行っても症状が完全に改善しない場合もあります。

胸郭出口症候群を改善するために

まずはあなたの胸郭出口症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、専用機器を使い、症状の原因となっている神経圧迫の箇所の特定に加え、レントゲン画像に線引きを行うことで科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

胸郭出口症候群と大きく関わっている原因を詳細に分析します。脊柱全体のカーブの形状、椎間板の状態、可動域検査などチェックし分析したうえで必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高め改善を目指します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

胸郭出口症候群のQ＆A

胸郭出口症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は姿勢改善や生活習慣の見直しで自然改善することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると症状が悪化する傾向があるため、早期の治療をお勧めします。

胸郭出口症候群の人がやってはいけないことは？

重い荷物を持つ、腕を長時間上げる作業、猫背の姿勢、過度な肩の筋力トレーニングは避けるべきです。これらは症状を悪化させる可能性があります。日常生活では正しい姿勢を心がけることが大切です。

胸郭出口症候群と肩こりの違いは何ですか？

胸郭出口症候群は神経や血管の圧迫による手のしびれや握力低下を伴いますが、単純な肩こりではこれらの症状は現れません。また特定の動作で症状が誘発されるのも特徴です。

どのような検査で診断されますか？

アドソンテスト、ライトテスト、ルーステストなどの特殊検査や、X線検査、MRI、超音波検査などが行われます。頚肋の有無や神経の圧迫状態を確認します。

症状が出たり出なかったりするのはなぜですか？

腕の位置や姿勢によって神経や血管への圧迫の程度が変わるためです。特定の動作や姿勢で症状が誘発され、安静時には症状が軽減することが多いです。

胸郭出口症候群は完治しますか？

適切な治療により多くの場合で症状の大幅な改善が期待できます。ただし、完全な治癒には個人差があり、継続的なケアが必要な場合もあります。

日常生活で気をつけることはありますか？

正しい姿勢の維持、重い荷物を避ける、定期的な肩周りのストレッチ、デスクワーク時の休憩、適度な運動などが重要です。生活習慣の改善が症状の予防につながります。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度や治療方法により異なりますが、保存療法では数週間から数ヶ月、手術療法では術後数ヶ月の回復期間が一般的です。個人差があるため、継続的な治療が大切です。

再発することはありますか？

原因となる生活習慣や姿勢が改善されない場合、再発の可能性があります。予防のための継続的なケアが重要です。根本的な原因を取り除くことで再発リスクを大幅に減らせます。

他の病気と間違われることはありますか？

頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、肘部管症候群、脊髄腫瘍などと症状が似ているため、鑑別診断が重要です。専門医による詳しい検査が必要です。

胸郭出口症候群が改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと胸郭出口症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

胸郭出口症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。