
院長:鳥井お気軽にご相談ください!
「最近、ずっとだるい気がする…」そう感じながら今日も一日を乗り切っている方はいませんか。休んでも眠っても取れないこの疲労感に、何か倦怠感を一発で解消する薬があればと思ったこと、きっと一度はあるはずです。
栄養ドリンクを試したり、市販のビタミン剤を飲んでみたり。それでも翌朝にはまたあのだるさが戻ってくる、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。


今回は、カイロプラクターとして16年以上、数多くの倦怠感に悩む方を診てきた立場から、「なぜ薬では根本的に解決しないのか」そして「本当に大切な改善のアプローチとは何か」についてお話ししたいと思います。


「なんとかなるだろう」と後回しにしがちな倦怠感ですが、慢性化してから相談に来られる方が本当に多いんです。早めに動くことが、改善への一番の近道です
仕事や家事、育児に追われる毎日の中で、体のだるさを感じながらも「これくらい普通のことだ」と自分に言い聞かせている方はとても多いです。そして少し限界を感じたとき、手っ取り早く何か飲んで楽になりたいと思うのは、ごく自然な心理だと思います。
ドラッグストアに行けば、疲労回復をうたう市販薬や栄養補助食品がずらりと並んでいます。アリナミンのようなビタミンB群製剤、補中益気湯などの漢方薬、高濃度ビタミンCのサプリメント。確かに、一時的には楽になることもあるでしょう。
ただ、少し立ち止まって考えてみてください。薬を飲んで楽になるのに、また同じだるさが戻ってくる、ということを繰り返していませんか?それは、薬がその場の症状をごまかしているだけで、倦怠感を引き起こしている本当の原因に何もアプローチできていないからかもしれません。


開院以来、倦怠感を訴えて来院される方を数多く診てきましたが、検査をしてみてわかることがあります。それは、倦怠感の原因はひとつではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどだということです。
まず考えられるのは、睡眠の質の問題です。「7時間は寝ているのに疲れが取れない」という声をよく聞きます。睡眠時間が確保されていても、深い睡眠が得られていなければ体の回復は不十分になります。自律神経のバランスが乱れていると、睡眠の質は大幅に低下してしまいます。
次に、栄養状態の偏りも見逃せません。忙しい生活の中で食事が簡単に済んでしまいがちになると、ビタミンB群や鉄分、タンパク質などエネルギー代謝に必要な栄養素が不足します。外見上は「食べている」ように見えても、身体の機能を維持するために必要な栄養が足りていないことはよくあることです。
ストレスや精神的な負担も、倦怠感の大きな引き金になります。慢性的なストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスにも影響を与えます。特に40代前後の女性の場合は、更年期による女性ホルモンの変動が倦怠感に大きく関わっていることもあります。
さらに、運動不足による筋力低下と血流の悪化、生活リズムの乱れによる体内時計の狂いなども重なり合って、倦怠感という症状として体が訴えてきます。こうした原因はひとつひとつが単独ではなく、互いに影響し合いながら「なんとなくずっとだるい」という状態を作り出しているのです。
これらの複数の原因が引き金となって起きるのが、自律神経のバランス失調と血流不良、そしてエネルギー代謝の低下です。この三つが重なると、いくら休んでもいくら栄養ドリンクを飲んでも、体が「回復」のモードに入れない状態に陥ってしまいます。
だからこそ、栄養補給だけしても限界があるのです。本当に必要なのは、あなたの体で何が起きているかを正確に把握すること。その上で、原因に合ったアプローチをすることが根本改善への道です。
倦怠感で病院を受診すると、一般的には血液検査を行い、異常がなければ生活改善の指導と漢方薬の処方、あるいはビタミン剤の処方という流れになることが多いです。これが悪いわけではありませんが、現実として「病院では異常なしと言われたのに、ずっとだるい」という方が当院にも毎月たくさん来院されます。
漢方薬は体質に合えば効果がありますが、効果が出るまでに時間がかかり、また体質によっては期待するほどの変化が感じられないこともあります。生活指導についても、「早寝早起きをしましょう」「バランスよく食べましょう」と言われても、仕事や育児で手一杯の毎日にそれを実践するのは簡単ではありません。
決して病院への受診を否定しているわけではありません。ただ、倦怠感の背景に自律神経の乱れや神経系の機能低下がある場合、それは薬や生活指導だけでは解決しづらい部分なのです。
では、当院ではどのように倦怠感を診ているのかをお伝えします。まず大前提として、施術よりも先に「原因の特定」を最重要視しています。倦怠感という症状一つをとっても、その裏にある原因は人によって全く違うからです。
初回来院時は、十分な時間をかけてお話を伺います。お仕事の環境や生活リズム、睡眠の状態、食事内容、精神的なストレス。そうした日常の情報は、原因を特定するためのとても重要な手がかりになります。
加えて、神経機能を測定できる専用機器を使った科学的な検査を行います。カイロプラクティックでは、脳と身体をつなぐ神経系が正しく機能しているかどうかを診ることを非常に重視しています。背骨の歪みや神経への圧迫が自律神経のバランスを乱し、そのことが倦怠感として現れているケースは少なくありません。
カイロプラクティックの施術(アジャストメント)は、神経圧迫を取り除くことで自然治癒力を引き出すことを目的としています。お身体の状態に合わせてテクニックを使い分けますので、お体への負担も最小限です。
自律神経が整うことで睡眠の質が改善され、血流が良くなり、体がエネルギーを効率よく使えるようになる。すると「あれ、なんか最近すっきり起きられるな」という変化が少しずつ感じられるようになってきます。これは薬で症状を抑えているのではなく、体が本来持っている回復力を取り戻した結果です。
当院では検査から施術まで、施術歴16年以上の院長が一貫して担当しています。施術者が複数いる院では、担当が変わるたびに情報が引き継がれなかったり、技術レベルに差が出てしまうことがあります。一方で、同じ施術者が継続して診ることで、あなたの体の微細な変化を見逃すことなく、その都度最適な対応ができるのです。
実際に倦怠感で来院され、施術を継続された方からは次のような声を聞かせていただいています。朝の目覚めがすっきりして、一日を通して活力が続くようになった、という方。仕事中の集中力が上がり、夕方になっても以前ほど疲れを感じなくなった、という方。ずっと億劫だった趣味や運動を再開できるようになった、という方。
「あのころは、毎日なんとなく生きていた感じがした」とおっしゃっていた方が、施術を重ねるうちに笑顔で話してくれるようになる瞬間が、私にとって一番やりがいを感じる瞬間です。倦怠感は決して「年のせい」「気のせい」で片付けていいものではありません。体からの大切なサインとして、きちんと向き合うことが大切です。
一時的な疲れによるだるさであれば、休息で回復することがあります。ただ、慢性的に続いている倦怠感は、根本にある原因を特定して対処しない限り、自然に改善するのは難しいことがほとんどです。休んでも繰り返す場合は、原因を調べることをおすすめします。
薬が効かないということは、その薬が対応している原因とは別のところに問題がある可能性が高いです。倦怠感の背景に神経系の機能低下や自律神経の乱れがある場合、それは薬では対処できない部分です。一度、別の角度から体を診てもらうことを検討してみてください。
更年期に伴うホルモンバランスの変化は、自律神経にも大きな影響を与えます。当院では更年期特有の不定愁訴を抱える女性の方も多く来院されており、自律神経のバランスを整えるアプローチで改善されるケースがあります。お気軽にご相談ください。
倦怠感はどの科を受診すれば良いのかわかりにくい症状のひとつです。まずは内科や総合診療科での受診をお勧めしますが、検査で異常なしと言われた場合は、自律神経や神経系の機能面からアプローチするカイロプラクティックを選択肢に加えてみてください。
最後に、私から伝えたいことがあります。「これくらいで相談してもいいのかな」と思って来院をためらっている方へ。そのためらいが、慢性化を招いていることがあります。
倦怠感は放置すると、集中力や行動力が落ちるだけでなく、生活習慣の乱れや免疫力の低下、最悪の場合はうつ病などの精神疾患と合わさってしまうリスクもあります。早めに動けばそれだけ改善も早く、体への負担も少なく済みます。
私自身、会社員時代に心身ともに体調を崩し、病院では異常がないと言われながら原因が全くわからず、本当に苦しかった時期がありました。その経験があるからこそ、「なんとなくだるい」という曖昧な症状でも、一人で抱え込んでほしくないと心から思っています。どんな些細なことでも構いません。ぜひ一度ご相談ください。

