腰椎椎間板ヘルニア

症例報告

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の間にあるクッションの役割をする椎間板の一部が飛び出し、周囲の神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。特に腰から足にかけての痛みやしびれが特徴的で、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

厚生労働省の統計によると、腰椎椎間板ヘルニアの患者数は国内で推定100万人以上とされています。入院患者の割合は人口1,000人あたり7.4人にのぼるというデータもあります。20〜40代の働き盛りの年代に多く発症し、男性は女性の2〜3倍の発症率があるとされています。

腰椎椎間板ヘルニアを放置すると、症状が進行し様々な合併症が生じる可能性があります。初期段階では腰やお尻の痛みだけでしたが、悪化すると痛みの範囲が片足全体に広がり、激しい痛みやしびれにより足の動きが制限されることがあります。

多くの場合、ヘルニアは自然吸収されて症状が軽減することもありますが、放置し続けると慢性的な痛みへと移行する恐れがあります。さらに深刻な場合、神経の圧迫により筋力低下が進行し、歩行障害や感覚麻痺を引き起こすことがあります。

神経損傷が進むと、足に力が入らなくなったり、つまずきやすくなったりする症状も現れます。最も重篤な状態では、排尿・排便障害を伴う「馬尾症候群」という緊急事態に至ることもあり、この場合は早急な手術が必要となります。

また、長期間放置すると圧迫された箇所の筋肉が萎縮し、筋力低下により最終的には骨折するリスクも高まります。このように腰椎椎間板ヘルニアは放置すると症状が悪化するだけでなく、神経麻痺などの重篤な障害をもたらす可能性があるため、早期の適切な治療が重要です

腰椎椎間板ヘルニアの原因

開院以来、当院には腰椎ヘルニアでお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、腰椎ヘルニアの原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

腰椎椎間板ヘルニアの原因として次のものが挙げられます。

腰椎椎間板ヘルニアはこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

腰椎椎間板ヘルニアの主な原因は単一の要因ではなく様々な要素が関与しています。まず加齢による椎間板の変性が基本的な要因として挙げられます。椎間板は10歳を過ぎた頃から老化が始まり、水分量が減少して弾力性が低下することで外部からの衝撃に脆弱になります。

不適切な姿勢や動作も重要な原因です。重い物の持ち上げ、前かがみの姿勢、腰を捻る動作などが椎間板に過剰な圧力をかけます。

膝を伸ばした状態で前かがみになり約10kg以上の物を持ち上げる動作は危険性が高いとされています。しかし一方で、患者さんの6割にはそのようなきっかけはなく、自然に発症しているという報告もあります。これは遺伝的要因や加齢による変性が大きく関わっていることを示唆しています。

職業的要因も大きく関わっており、重労働（建設業、運送業など）に従事する人や、デスクワーカー、長距離運転手など長時間同じ姿勢を続ける職種の人はリスクが高まります。統計的には男性の重労働者は事務職に比べて約3倍リスクが高いとされています。

その他、喫煙、肥満、運動不足なども発症に関与しています。特に喫煙は椎間板の栄養供給を阻害し変性を促進します。また、20〜40歳代の働き盛りの年代に多く、男性は女性の2〜3倍の発症率があるという特徴もあります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。腰椎ヘルニアでお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腰椎椎間板ヘルニアへの対応として、次のようなものが一般的です。治療方法は大きく保存療法と手術療法の2つに分けられます。多くの場合、まず保存療法から開始し、症状の改善が見られない場合に手術療法を検討するという流れが一般的です。

薬物療法

非ステロイド性消炎鎮痛薬（NSAIDs）、アセトアミノフェン、神経障害性疼痛治療薬（プレガバリンなど）などが処方されます。症状に応じて使い分けられます。

運動療法

腰部周囲の筋力強化や柔軟性向上のための運動療法が行われます。ストレッチで筋肉をほぐし、血流を促進することで、神経の圧迫を和らげる効果があります。

手術療法

オープン切開法は傷を開いて行う最も基本となる手術法で、どのような症例に対しても対応可能です。全身麻酔で行われ、入院期間は2週間程度です。腰椎を中心に4～7cmの皮膚を切開し、筋肉を大きく切り、ヘルニア塊を摘出します。

他に完全内視鏡手術、内視鏡（アシスト）手術、顕微鏡下椎間板摘出術などがあります。

腰椎椎間板ヘルニアを改善するために

当院では神経症状や排尿障害など重度な症状が出てないか？当院でお力になれるのかどうかまずはあなたのヘルニアの状態を慎重に分析していきます。原因を取り違えたまま安易に治療を進めてしまっては改善するどころか逆に拗らせて悪化させる場合もあるからです。

当院でお力になれる状態であれば専用機器を使い、症状の原因となっている神経圧迫の箇所の特定に加え、レントゲン画像に線引きを行うことで科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腰椎ヘルニアと大きく関わっている原因を詳細に分析します。脊柱全体のカーブの形状、椎間板の状態、可動域検査などチェックし分析したうえでレントゲン画像を確認して精度を高め改善を目指します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

腰椎椎間板ヘルニアのQ＆A

腰椎椎間板ヘルニアは自然に治りますか？

多くの場合、適切な保存療法を行えば3〜6ヶ月程度で自然に症状が軽減します。実際、飛び出した髄核は時間とともに自然吸収されることが多いです。ただし、完全に元の状態に戻るわけではなく、再発予防のための生活習慣の改善が重要です。

腰椎椎間板ヘルニアの人がやってはいけないことは？

重い物の持ち上げ、長時間の前かがみ姿勢、過度の飲酒や喫煙は避けるべきです。また急激な動きや無理な運動も症状を悪化させます。特に急性期には安静が必要ですが、長期の寝たきりは筋力低下を招くため注意が必要です。

椎間板ヘルニアと腰痛の違いは何ですか？

腰痛は広範な症状名です。椎間板ヘルニアは神経圧迫による特定の疾患名です。

手術は必ず必要ですか？

多くの腰椎椎間板ヘルニアは保存療法で改善します。手術が検討されるのは、強い神経症状が続く場合や排尿・排便障害がある場合、3ヶ月以上の保存療法で改善がない場合などに限られます。個々の症状や生活状況に応じた判断が必要です。

若い人でも腰椎椎間板ヘルニアになることはありますか？

若い方でも発症します。むしろ20〜40代の働き盛りの年代に多い疾患です。特にスポーツ選手や重労働に従事する若年層では発症リスクが高まります。若いからといって油断せず、正しい姿勢や動作を心がけることが大切です。

再発を防ぐためにはどうすればいいですか？

腰部周囲の筋力強化、正しい姿勢や動作の習得、適度な体重管理が重要です。また長時間同じ姿勢を続けないこと、無理な動作を避けること、ストレッチを日常に取り入れることも効果的です。喫煙者は禁煙することも再発予防につながります。

腰椎椎間板ヘルニアが改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと腰椎椎間板ヘルニアは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎椎間板ヘルニアは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っとかずぜひ一度ご連絡ください。