冷え性

冷え性とは

冷え性とは、手足の先などの四肢末端や体の一部、あるいは全身が温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態を指します。体温計で測定しても必ずしも低体温を示すわけではなく、個人の感覚として冷えを感じる自覚症状が特徴です。

西洋医学では体質として捉えられることが多いですが、東洋医学では治療が必要な病的な状態と考えられています。

日本人の約6割が冷え性の症状を自覚しているというデータがあります。特に女性は7割以上、男性でも約4割が冷え性を自覚しています。年代別では20代と30代に多く、約8割が冷え性を自覚しているというリンナイの調査結果があります。

また、グリコの調査によると、冷え性率が高いのは近畿地方（73.4％）と九州地方（72.9％）で、最も低いのは北海道・東北地方（60.4％）という興味深い地域差も見られます。

血行不良が続くと代謝が低下し、体内に老廃物が溜まりやすくなります。特に下半身には「セルライト」という老廃物の塊ができることがあり、これが肥満や生活習慣病の原因となることもあります。

体温が1℃下がると免疫力が30％低下すると言われており、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。免疫力の低下が長期間続くと、アレルギー性鼻炎や膀胱炎、膠原病などの病気を引き起こすきっかけになることもあります。

内臓が冷えると内臓の血流が悪化し、胃腸の働きが鈍くなります。これにより消化器系の不調が起き、食欲も低下。その結果、体は栄養不足に陥り、疲れが取れない、体がだるいなどの症状につながります。

さらに、冷えは自律神経のバランスを崩し、頭痛やめまい、不眠などの症状を引き起こします。女性の場合は特に、月経不順や生理痛の悪化、不妊症などの問題が生じやすくなります。

美容面でも冷えは大敵です。全身の新陳代謝が悪くなることで、抜け毛、白髪、肌の乾燥やくすみ、肥満などを招きます。

血管の健康にも影響し、「ゴースト血管」と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。これは心筋梗塞や脳卒中、がんなどの病気のリスクを高める要因となります。

冷え性の原因

開院以来、当院には冷え性でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、冷え性の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

冷え性の原因として次のものが挙げられます。

このように冷え性は様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

その中でも自律神経の乱れが冷え性の主要な原因の一つと当院は考えます。自律神経は体温調節を含む様々な体内機能を無意識のうちにコントロールしており、交感神経と副交感神経のバランスによって体温を適切に保っています。

通常、体が寒さを感じると交感神経が働いて血管を収縮させ、体温を逃がさないようにします。また、暑さを感じると血管を拡張させて熱を放出します。しかし、ストレスや不規則な生活習慣、長時間のデスクワークなどにより自律神経のバランスが崩れると、この体温調節機能がうまく働かなくなります。

特に交感神経が過剰に活発化し続けると、血管の収縮が過度に起こり、末端の手足まで血液が十分に行き渡らなくなります。その結果、手足が冷たくなる「冷え性」の症状が現れます。また、現代の冷暖房が整った環境では「暑い」「寒い」の感覚が鈍くなり、自律神経による体温調節機能が弱まることも冷え性の一因となっています。

この状態が続くと、血行不良により代謝が低下し、体内で熱が作られにくくなるため、内臓も冷えて体温が低下する悪循環に陥ります。冷え性は単なる不快感にとどまらず、免疫力の低下を招きます。

体温が1度下がると免疫力が30%も低下するとも言われており、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、血行不良により頭痛、肩こり、疲労感、集中力低下、不眠などの様々な症状も引き起こします。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても決して諦めないでください。冷え性は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

冷え性への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

一時的な効果はあっても、対処療法のため薬の服用を止めると症状が再発することがあります。また、頭痛やめまいなどの副作用が現れることもあります。漢方薬は効果が現れるまでに時間がかかることが多く、即効性を期待できません。

ホルモン療法

ホルモンバランスに影響を与えるため、不正出血や乳房の張りなどの副作用が現れることがあります。また、長期間の使用には慎重な判断が必要です。

理学療法

効果を維持するためには定期的な通院が必要で、時間と費用がかかります。また、一時的な効果にとどまることが多く、根本的な解決にはならないことがあります。

冷え性を改善するために

まずはあなたの冷え性の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では冷え性の原因となっている神経機能が正しく働いているのかを重点的に検査します。専用機器を使い、原因となっている神経圧迫の箇所の特定を科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

身体のすべての機能をコントロールしている神経系の働きを検査し、体の土台である骨盤や神経の通り道である背骨に神経の働きを阻害している神経圧迫の箇所があれば、アジャストメント（調整）により神経圧迫を取り除いていきます。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

■症状名■のQ＆A

冷え性は自然に治りますか？

冷え性は自然に治ることもありますが、多くの場合は生活習慣の改善や適切なケアが必要です。特に長期間続いている場合は、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

冷え性の人がやってはいけないことは？

冷たい飲食物の過剰摂取、長時間の同じ姿勢、過度の冷房使用、喫煙、アルコールの過剰摂取、睡眠不足などは避けるべきです。これらは血行を悪化させ、冷え性を悪化させる原因となります。

冷え性にはどんなタイプがありますか？

主に「全身型」「内臓型」「四肢末端型」「下半身型」の4つのタイプがあります。それぞれ症状や原因が異なるため、自分のタイプを知ることが効果的な対策につながります。

冷え性と低体温は同じですか？

必ずしも同じではありません。冷え性は主観的な冷えの感覚であり、体温計で測定しても正常範囲内のことがあります。一方、低体温は客観的に体温が低い状態を指します。

運動は冷え性に効果がありますか？

適切な運動は筋肉量を増やし、血行を促進するため、冷え性の改善に効果的です。特に有酸素運動は全身の血行を促進し、基礎代謝を上げる効果があります。

食事で冷え性は改善しますか？

食事は冷え性改善に重要な役割を果たします。生姜、ネギ、にんにくなどの体を温める食材や、たんぱく質、ビタミンEを含む食品を積極的に摂ることで改善が期待できます。

冷え性と更年期障害の関係は？

更年期にはエストロゲンの減少により自律神経のバランスが崩れ、体温調節機能が低下することがあります。そのため、冷え性が新たに現れたり、既存の症状が悪化したりすることがあります。

冷え性が改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

神経機能を高める当院のカイロプラクティックと冷え性は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

冷え性は早めに対処すればするほど、効果を実感できます。我慢して放っとかずぜひ一度ご連絡ください。