ストレートネック

ストレートネックの症例報告

ストレートネックとは

ストレートネックとは、本来緩やかなS字カーブを描いているはずの首の骨（頸椎）が真っ直ぐになってしまった状態を指します。健康な頸椎は前方に緩やかなカーブ（前弯）を持っており、このカーブが頭の重さを適切に分散し、首や背中への負担を軽減する役割を果たしています。

しかし、このカーブが失われると、頭の重さが直接首の骨や筋肉にかかり、様々な不調を引き起こします。

2022年に実施された「ストレートネックに関する調査」によると、日本人の約4割がストレートネックの症状を自覚しているとされています。特に20代と30代では高い割合で見られ、20代では56%、30代では44.6%がストレートネックと思われる症状を抱えています。

現代人の約8割が発症しているとも言われており、スマートフォンやパソコンの普及に伴い、「スマホ首」とも呼ばれる現代病として急増しています。当院に首痛や肩こりを訴えられる方の多くはストレートネックが原因であることは少なくありません。

ストレートネックを放置すると、初期症状である首や肩のこりや痛みから、より深刻な健康問題へと進行します。慢性的な首こりや肩こりが悪化し、日常生活に大きな支障をきたすようになります。さらに、頸椎の変形により神経が圧迫され、頭痛、めまい、耳鳴り、手足のしびれといった神経系の症状が現れることがあります。

首部の神経圧迫は自律神経のバランスも乱し、不眠、疲労感の増加、集中力低下、イライラや不安といった精神症状を引き起こします。また、姿勢の悪化により呼吸が浅くなり、脳への酸素供給が不十分になることで、さらに集中力が低下する悪循環に陥ります。

特に子どもの場合は影響が深刻で、骨がまだ柔らかく成長段階にあるため、ストレートネックの状態で成長すると、首の骨の形そのものが前のめりの形で固定されてしまう恐れがあります。

これにより、肩こりや首こり、頭痛だけでなく、視力低下、背骨の歪み、寝付きの悪さなど、成長に悪影響を及ぼす症状が現れ、学習能力の低下にもつながる可能性があります。

ストレートネックの原因

開院以来、当院には腰痛でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、腰痛の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、ストレートネックを改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

ストレートネックの原因として次のものが挙げられます。

ストレートネックはこのように様々な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

ストレートネックの主な原因は、日常生活における悪い姿勢や生活習慣にあります。特に、スマートフォンやパソコンを長時間使用することで、無意識のうちに首が前に突き出た状態になりやすく、これが頸椎（首の骨）の自然なカーブを失わせてしまいます。

ストレートネックは殆どの場合、首だけに問題があるのではなく、骨盤の歪みや傾きにより脊柱の生理的カーブが減少した結果、バランスを保つための機能的な問題であることが多いです。

しかし長期間にわたりこのような姿勢や生活習慣を続けることで慢性化し、最終的には頸椎そのものが変形してしまう場合もあります。このように、ストレートネックは現代の生活環境や習慣が大きく関与しており、姿勢の悪化などが主な要因となっています。

病院とはここが違います

ストレートネックの場合、病院では次の治療法が一般的です。

姿勢指導、生活習慣の見直し

正しい姿勢を維持することが最も重要なのですが、機能的に維持できない方や痛みが出る方もいるので、誰もが継続的に行えるかには疑問が残ります。

運動療法

病院では理学療法士やリハビリスタッフによるストレッチや体操、筋膜リリースなどの運動療法が中心となります。これにより首や肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性と可動域を改善するのが目的です。

物理療法

電気治療や温熱療法、圧力波治療などで筋肉の緊張や血行を改善し、痛みやこりを和らげるのが目的です。しかし問題の脊柱のカーブや機能的なものを改善せずに痛みやこりを和らげるだけの対処療法であり、あまりお勧めできません。

ストレートネックを改善するために

まずはあなたの首がなぜストレートネックになってしまっているのか、その原因を明らかにします。

原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

ストレートネックとは首だけに問題のある方より脊柱全体のバランスの崩れによりストレートネックに自然となってる方が多く、脊柱のカーブが正しい位置にあればそのような状態にならないものと当院は考えます。

当院では詳細に分析し、身体全体のどこに問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ストレートネックの臨床経験を多く積んでいるカイロプラクターの院長が責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのストレートネックのお悩みに向き合います。

経験豊富なカイロプラクターが最後まであなたを担当します。ストレートネックでお悩みなら一度ご相談ください。

ストレートネックのQ＆A

ストレートネックは自然に治りますか？

ストレートネックは自然に治ることはほとんどありません。日常生活での姿勢の改善、適切なエクササイズ、専門家による施術など、積極的なアプローチが必要です。特に長期間続いている場合は、専門的なケアが重要です。

ストレートネックの診断はどのように行われますか？

日本では医師にしか診断はできませんのでレントゲン検査でしか判定はできません。当院ではレントゲン写真を参考にしての解説やアドバイスは行っております。

ストレートネックと頭痛の関係はありますか？

ストレートネックにより首の筋肉が緊張し、後頭部から頭頂部にかけての緊張性頭痛を引き起こすことがよくあります。また、首の神経が圧迫されることで片頭痛のような症状が現れることもあります。

ストレートネックの改善にはどれくらいの期間がかかりますか？

個人差はありますが、一般的に症状の改善には3〜4ヶ月程度かかります。ただし、首のカーブ自体の改善には更に時間がかかることが多く、継続的なケアが必要です。

ストレートネックとめまいの関係はありますか？

首の神経や血管が圧迫されることで、脳への血流が一時的に減少し、めまいや立ちくらみを引き起こすことがあります。また、内耳への影響から平衡感覚が乱れることもあります。

高校生の娘が怪我をした際に撮ったレントゲンでストレートネックと言われました。早すぎませんか？

高校生の娘さんが怪我をした際のレントゲンで「ストレートネック」と診断されたことについて、「早すぎるのでは？」と感じられるのは自然な疑問です。しかし、現在の医学的知見や臨床現場の実態から見ると、高校生など若い世代でもストレートネックと診断されることは決して珍しいことではありません。

スマホの使用を控えるべきですか？

完全に控える必要はありませんが、使用時間を制限し、目線の高さでスマホを持つ、こまめに休憩を取る、首のストレッチを行うなどの工夫が大切です。特にゲームに夢中になってるときなどは注意が必要です。就寝前のスマホ使用も控えめにしましょう。

ストレートネックに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

カイロプラクティックはストレートネックと相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。殆どの場合、機能的な問題でカイロプラクティックの適応で効果が期待できます。

施術はとてもリラックスできます

姿勢改善