インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは

インピンジメント症候群とは、肩の関節内で腱や滑液包が骨と衝突・摩擦することで炎症を起こし、痛みが生じる疾患です。「インピンジメント」は「衝突」や「挟み込み」を意味し、肩を上げる動作の際に肩峰という骨の下を通る腱板が挟まれることで痛みが発生します。

特に腕を横から上に上げる際の特定の角度で強い痛みを感じるのが特徴的で、完全に上げ切った時よりも途中で痛みが強くなることが多い疾患です。

世界のインピンジメント症候群市場調査によると、筋骨格系疾患の罹患率は年々増加しており、WHOの2022年データでは世界中で約17億1000万人が筋骨格系疾患に苦しんでいます。

日本においては、人口の高齢化に伴い肩関節疾患の患者数が増加傾向にあり、特に65歳以上の高齢者層での発症率が高くなっています。

インピンジメント症候群を放置すると、炎症と摩耗が進行し、腱板の部分断裂や完全断裂に発展する可能性があります。断裂が起こると痛みだけでなく、腕が上がらない、力が入らないといった深刻な機能障害が生じます。

さらに進行すると慢性肩関節周囲炎（五十肩）へと移行し、関節包や周囲組織が固まって肩が全く動かせなくなる拘縮状態に陥ることもあります。最悪の場合、日常生活の基本動作すら困難になり、仕事や趣味を諦めざるを得ない状況に追い込まれる可能性があります。

インピンジメント症候群の原因

開院以来、当院にはインピンジメント症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えるのは、インピンジメント症候群の原因はひとつではなく様々な要因が複雑に絡み合っているということです。

インピンジメント症候群の原因として次のものが挙げられます。

インピンジメント症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肩関節内での衝突が起こりやすくなり、腱板や滑液包の炎症が発生し、インピンジメント症候群が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。インピンジメント症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

インピンジメント症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

安静と動作制限

長期間の安静により筋力低下や関節拘縮のリスクがあり、復帰までに時間を要する場合があります。また、スポーツ選手や肉体労働者にとっては収入面での影響も深刻です。

消炎鎮痛薬

胃腸障害や肝機能への影響などの副作用があり、根本的な治療にはならず対症療法に留まります。長期使用により効果が減弱することもあります。

ステロイド注射

一時的な効果に留まることが多く、繰り返し注射が必要になる場合があります。また、感染リスクや腱の脆弱化などの副作用も懸念されます。

理学療法・リハビリテーション

継続的な通院が必要で時間と費用がかかります。また、適切な指導者のもとで行わないと悪化するリスクもあります。

関節鏡視下手術

手術後もリハビリが必須で、完全復帰まで数ヶ月を要します。術後にポジション変更や競技レベルを下げざるを得ない選手もいます。

インピンジメント症候群を改善するために

まずはあなたのインピンジメント症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては一時的に症状は治まったとしても根本改善を見込めないからです。

当院では、専用機器を使い、痛みの原因となっている神経圧迫の箇所の特定に加え、レントゲン画像も参考にしながら科学的に分析し、術者の主観にとらわれない明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

施術歴14年以上の院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院ではカイロプラクティック（パーマー系テクニック）を主体に施術を行っています。神経機能が正常で各器官が正しく機能しているかを確認します。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。ぜひ安心して当院にお任せください。

インピンジメント症候群のQ＆A

インピンジメント症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は適切な安静により自然治癒することもありますが、多くの場合は専門的な治療が必要です。放置すると腱板断裂などの重篤な状態に進行するリスクがあるため、早期の適切な治療をお勧めします。

インピンジメント症候群の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢して無理に腕を上げる動作や、重いものを持ち上げる作業は避けてください。また、痛みがある状態でのスポーツ継続は症状を悪化させる可能性があります。正しい姿勢を心がけることも重要です。

インピンジメント症候群と五十肩の違いは何ですか？

インピンジメント症候群は「痛みはあるが動く」のに対し、五十肩は「動かしたくても動かない」という違いがあります。インピンジメント症候群では特定の角度での痛みが特徴的で、五十肩のような著しい可動域制限は起こりません。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療を行えば軽度なら2-4週間、中等度でも2-3ヶ月程度で改善が期待できます。ただし、完全復帰には個人差があり、根気強い治療継続が重要です。

手術をしなくても治りますか？

多くの場合、保存療法で改善が可能です。当院では科学的検査に基づいた正統派カイロプラクティックにより、手術を避けて根本改善を目指します。ただし、腱板断裂が進行している場合は手術が必要になることもあります。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

正しい姿勢の維持、肩甲骨周りの筋力強化、適切なウォーミングアップとクールダウンが重要です。また、作業環境の改善や動作フォームの見直しも効果的です。定期的なメンテナンスも再発予防に有効です。

夜間痛がひどいのですが対処法はありますか？

痛む側を上にして横になる、枕の高さを調整する、肩を冷やさないよう保温するなどが有効です。また、就寝前の軽いストレッチや適切な寝具の選択も夜間痛の軽減に役立ちます。

仕事を続けながら治療できますか？

作業内容の調整や動作方法の改善により、多くの場合は仕事を続けながら治療可能です。ただし、重労働の場合は一時的な作業制限が必要になることもあります。職場環境の改善についてもアドバイスいたします。

インピンジメント症候群は完治しますか？

適切な治療により完治は十分可能です。ただし、根本原因である姿勢や動作パターンの改善が不十分だと再発のリスクがあります。当院では根本原因にアプローチし、再発防止まで含めた包括的な治療を行います。

どの診療科を受診すればよいですか？

まずは整形外科での診断をお勧めしますが、手術以外の根本治療をお望みでしたら、科学的検査に基づいたカイロプラクティック治療も有効な選択肢です。当院では詳細な検査により最適な治療方針をご提案いたします。

インピンジメント症候群が改善せず悩まれていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

インピンジメント症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。我慢して放っておけば慢性化して治りにくくなるのでその前に、ご連絡ください。